近年、若い方の中でも日本酒を飲む方増えてきていますが、種類が多くてどれを選べばいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか? 日本酒は原料、製法の違い、貯蔵期間によって種類が異なります。
そこで今回は、日本酒の種類について詳しくご紹介します。日本酒を選ぶときの参考にしてみてください。
日本酒の3つの種類
日本酒とは、お米をこして造る「清酒」のことを指します。さらに、清酒は「特定名称酒」と、そうでないものに分けられます。
特定名称酒とは、原料や精米歩合などの要件を満たす日本酒に「特定の名称」が与えたれているお酒です。精米歩合とは、酒米を磨く(削る)度合いのことです。米の外側を削って磨き、余分なタンパク質や脂肪分を取り除くことで、雑味のないクリアな味になります。
また、特定名称酒には大きく分けて、以下の3つの種類に分かれます。
- 純米酒
- 吟醸酒
- 本醸造酒
以上の3種類の味わいの違いを知っておくだけでも飲みたい種類を見つけやすくなります。次に、それぞれの種類について紹介していきます。
純米酒・吟醸酒・本醸造酒の違い
ここからは、純米酒、吟醸酒、本醸造酒の違いについて紹介していきます。
【日本酒種類】純米酒とは?
純米酒は米、米麹、水を原料にして造られた日本酒です。醸造アルコールを使用していないため、旨米本来の旨味、ふくよかさお米の香りが楽しめます。
また、純米酒は精米歩合や製造方法、香味などでさらに以下の3つに分かれます。
- 純米吟醸、純米大吟醸
「純米吟醸」、「純米大吟醸」とは低温でじっくりと醸造して造る「吟醸造り」という手法を用いて造られたお酒です。「吟醸香」と呼ばれる華やかな香りが特徴です。
純米吟醸と純米大吟醸との違いは精米歩合の条件が異なります。純米吟醸の精米歩合は、60%以下ですが、純米大吟醸は50%以下に規定されています。つまり、純米大吟醸の方が、より多く米を磨いて造られるお酒ということになります。
- 特別純米酒
純米酒の中でも、香味や色つやが特によいもので、精米歩合は60%以下または特別な製造方法で造られたお酒です。蔵元のこだわりが現れる日本酒好きに人気のお酒です。
【日本酒種類】吟醸酒とは?
吟醸酒とは精米歩合を60%以下の白米と米麹および水、醸造アルコールを原料として「吟醸造り」の製法で造られているお酒です。吟醸酒は吟醸香と呼ばれるフレッシュで華やかな香りと繊細な味わいが特徴です。
吟醸酒には、製法によって大きく吟醸酒と大吟醸に分けられます。大吟醸は吟醸酒よりも精米歩合の高い原料を使います。そのため、吟醸酒よりもさらに香りがよく、中には白ワインのようなフルーティーな香りのものもあるのが特徴です。
【日本酒種類】本醸造酒とは?
純米酒に近い香りと風味を持ち、しかも純米よりも淡麗でまろやかな味が特徴の日本酒です。精米歩合が70%以下の白米を原料にして造られます。
一方、精米歩合60%以下で造ったものを「特別本醸造酒」と呼び、すっきりとした飲み口が特徴です。
季節限定の日本酒の種類
「新酒」や「ひやおろし」といったように日本酒には季節ごとに旬のものがあります。最後に、季節限定の日本酒の種類について紹介していきます。
新酒
秋に収穫されたお米を使って冬から春にかけて出回る日本酒のことを新酒や搾りたてと呼びます。貯蔵期間が短いため、フルーティーで爽やかな香り、フレッシュな味わいが特徴です。
しかし、ときとして味が落ち着かず、雑味を感じる場合もありますが、時間が経つにつれてまろやかな味わいに変わってきます。フレッシュな味わいとまろやかな味わいの変化を楽しめる日本酒です。
生酒
5月頃になると夏に向けたお酒として生酒が出てきます。冬で搾られた酒を低温熟成させて、一切火を入れずに出荷されるのが生酒です。
搾りたての新酒と同じような香りとフレッシュ感はそのままに、熟成により角が取れて、軽やかで爽やかな味わいが特徴です。
ひやおろし
ひやおろしの特徴は、火入れを一度行ってから貯蔵したお酒のことです。冬に絞ったまま下ろした「生酒」がフレッシュな味わいであるのに比べて、ひやおろしは一度火を加えた後に貯蔵庫で夏の間寝かせているため、時間によって程よく熟成が行われています。そのため、搾りたての際の荒さが取れて、丸みを帯びた味が特徴です。
まとめ
今回は日本酒の純米酒、吟醸酒、本醸造酒の違い、季節限定の日本酒の種類について紹介してきました。日本酒は原料や醸造方法などによって、さまざまな種類があり、季節によってもまた名称が異なります。日本酒選びで迷っている方はこちらの記事を参考にしてください。
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